イングランドはロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われる重要なワールドカップ2026欧州予選でセルビア代表と対戦する。両チームはまったく異なる状況でこの試合を迎える。イングランドは直近の試合で内容・結果ともに圧倒的なパフォーマンスを見せている一方、セルビアは出来不出来の波が激しく、その不安定さが予選レースで大きな痛手となっている。
前回の直接対決では、イングランドがベオグラードでセルビアを5–0と粉砕しており、今回のロンドンでの一戦も一方的な展開になる可能性を十分に示す結果となっている。
チームフォーム&直近結果
イングランドのフォーム
イングランドはガレス・サウスゲート監督の下、複数試合にわたって支配的な内容で勝利しており、自信満々でこの試合に臨む。
- 5–0 vs ラトビア(アウェイ) – 複数のFWが得点し、攻撃陣が爆発した“容赦ない”内容。
- 3–0 vs ウェールズ(親善試合/ホーム) – 立ち上がりから試合をコントロールし、ローテーションしながらも安定した勝利。
- 2–0 vs アルバニア(予選) – 効率的な攻撃と規律ある守備で完勝。
- 5–0 vs セルビア(アウェイ) – 予選序盤で強烈なインパクトを残した“ステートメントゲーム”。
最近の話題は、ジュード・ベリンガムの代表復帰と、ハリー・ケイン、フィル・フォーデン、ブカヨ・サカらを中心とした攻撃陣の連係の良さだ。イングランドは直近4試合で15得点を挙げ、そのうち3試合でクリーンシートを達成しており、創造性と守備組織の両面で充実ぶりを見せている。
セルビアのフォーム
セルビアの予選は“良いときと悪いときの差”が激しく、光る局面はあるものの、守備の綻びに苦しんでいる。
- 3–1 vs アンドラ(アウェイ) – 無難な勝利だが、相手レベルを考えると評価は限定的。
- 0–1 vs アルバニア(ホーム) – 決定機を逃し、守備の連係ミスから痛恨の敗戦。
- 0–5 vs イングランド(ホーム) – 全ラインの弱点を露呈した大敗。
- 1–0 vs ラトビア(アウェイ) – 内容的な説得力に欠ける辛勝で、批判の声は収まらず。
エースのドゥシャン・ヴラホヴィッチやアレクサンダル・ミトロヴィッチも得点機会が限られており、ドラガン・ストイコビッチ監督には、攻守のバランスをどう修正するかプレッシャーがかかっている。さらに、セルビアは直近6試合のアウェイ予選で1勝のみと、敵地で自分たちのスタイルを出せていない点も懸念材料だ。
直接対決(Head-to-Head)データ
近年の対戦数自体は多くないものの、内容面でははっきりとイングランド優位が続いている。
- イングランド 5–0 セルビア – 2025年9月、W杯予選。
- セルビアは直近2試合のイングランド戦で無得点。
- 公式戦でセルビアはイングランドに対して未勝利。
ボール支配率、陣地、チャンス数いずれもイングランドが上回っており、データ上も明確にホーム側に分があるカードといえる。
予想スタメン・負傷&出場停止情報
イングランド予想スタメン(4-2-3-1)
ピックフォード;ウォーカー、ストーンズ、グエヒ、ショー;ライス、ベリンガム;サカ、フォーデン、ラッシュフォード;ケイン
離脱情報: 主要なキープレーヤーに大きな負傷報道はなく、変更があるとしてもウイングなどのポジションでのローテーション程度と見られる。
セルビア予想スタメン(3-4-1-2)
ラヤコヴィッチ;ミレンコヴィッチ、ヴェリコヴィッチ、パヴロヴィッチ;ジヴコヴィッチ、セルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチ、ルキッチ、ムラデノヴィッチ;タディッチ;ヴラホヴィッチ、ミトロヴィッチ
離脱情報: 数名に軽いフィットネス不安はあるものの、主力クラスは出場可能な見込み。問題はメンバー不足ではなく、むしろ戦術的な規律と組織の方だ。
戦術分析&キープレーヤー
イングランド
イングランドは、構造の整った4-2-3-1を継続採用する可能性が高い。ベリンガム、フォーデン、サカが流動的にポジションを入れ替えながらケインをサポートし、その背後でライスが中盤と最終ラインのバランスを取る。
攻撃面では特に**右サイドでの数的優位(オーバーロード)**を作る形が多く、SBのウォーカーとサカのコンビで相手WBを押し下げ、中盤3枚が中央でゲームを支配するのがパターンだ。
キープレーヤー:
- ハリー・ケイン – 得点だけでなく下がってボールを引き出し、アシストも量産する“フルパッケージ型”センターフォワード。
- ジュード・ベリンガム – 中盤から前線まで幅広く動き、縦への推進力とテンポコントロールを担うキーマン。
- ブカヨ・サカ – 1対1に強く、カットインやクロスの質が高い。守備が緩い相手には特に破壊力を発揮。
セルビア
セルビアの3-4-1-2は、サイドで数的不利になりやすく、イングランドのようなワイド攻撃を得意とする相手には相性が良くない。中盤のミリンコヴィッチ=サヴィッチとルキッチはフィジカルと運動量で存在感を示すが、自陣に押し込まれるとWBが最終ラインまで下がり、中盤の枚数が足りなくなる傾向がある。
セルビアの攻撃は、ミトロヴィッチのポストプレーと空中戦、ヴラホヴィッチのフィニッシュに大きく依存している。ボールを運べない時間帯が続くと、この2人も孤立しがちだ。
キープレーヤー:
- ドゥシャン・タディッチ – 一列下がった位置からラストパスやサイドチェンジを供給するゲームメーカー。
- アレクサンダル・ミトロヴィッチ – クロスやセットプレーで常に脅威となるターゲットマン。
- セルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチ – 中盤の“エンジン”として攻守に顔を出し、セカンドボールの勝負でも重要な役割。
セルビアの課題は、コンパクトさを保ちながらイングランドのタレントをどこまで抑えられるか。5バック気味に守れば中央は締められるが、その分サイドにスペースを与えやすくなる。
オッズ・マーケット&ベッティングヒント
(実際に賭ける際は、キックオフ前に必ず最新オッズを確認してください)
メインマーケット:
- 試合勝者(1X2): 直近のフォームと直接対決の内容を踏まえると、イングランドが“圧倒的な本命”。
注目サブマーケット:
- Over 2.5 Goals(総得点オーバー2.5):
- イングランドは直近5試合のうち4試合で3ゴール以上を記録しており、攻撃面の爆発力が高い。
- Both Teams to Score – No(両チーム得点なし):
- セルビアは直近2試合の対イングランド戦で無得点。守備的に構える中で、ゴールチャンス自体が限られる可能性も大きい。
- ハリー・ケイン Anytime Scorer(いつでも得点):
- ケインは直近の予選で3試合連続ゴールと、相変わらずの得点ペースを維持している。
クイック・フィーチャードスニペット:
- 本命勝者:イングランド
- 安全寄りベット:イングランド勝利&Over 2.5 Goals
- スコア傾向:イングランド 3–0 セルビアに寄せた展開予想
視聴方法&キックオフ時間
- 会場: ウェンブリー・スタジアム(ロンドン)
- キックオフ: 2025年11月13日
- 現地時間: 20:45 GMT
- 放送: 地域ごとの視聴環境はUEFA公式、各国サッカー協会、主要スポーツチャンネルの番組表を要確認。公式配信プラットフォームや、一部ベッティングサイトのストリーミングでも視聴可能。
予想:イングランド vs セルビア(ワールドカップ2026欧州予選)
イングランドの“支配的な流れ”は、このウェンブリーでのセルビア戦でも継続する可能性が高い。ホームの大観衆を背に、ピッチ上のあらゆるポジションで格上のクオリティを持つイングランドは、スピード・精度・戦術バランスのいずれでもセルビアを上回っている。
一方のセルビアは、守備の不安定さとアウェイでの成績の悪さが大きな不安要素。ミトロヴィッチ&ヴラホヴィッチといった強力FWを擁してはいるが、ボールを前線まで運ぶプロセスに課題が多く、この試合でもチャンスの数自体が限られる可能性がある。
- 最終予想: イングランド 3–0 セルビア
- 本命ベット: イングランド勝利&Over 2.5 Goals
- 代替バリュー: ハリー・ケイン Anytime Scorer(ケインいつでも得点)
経験とタレント、そしてホームの後押しを兼ね備えたイングランドが、再び予選グループでの優位性を誇示し、ワールドカップ有力候補としての存在感を一段と強める一戦となりそうだ。

