ラージョ・バジェカーノは先週末、一気に現実へ引き戻された。
カップ戦・リーグ戦合わせて6試合連続無敗(5勝1分)と絶好調の中で、勢いそのままにエスタディオ・デ・ラ・セラミカへ乗り込んだが、結果はビジャレアルに4–0の完敗。
その前には、アラベス戦の1–0勝利、アウェイでのレバンテ戦3–0勝利、そしてレアル・ソシエダ戦0–1の敵地勝利など、内容も伴った好結果を残していた。
ミッドウィークには、ヨーロッパの舞台であるカンファレンスリーグ・レフ・ポズナン戦(結果はこの時点では未確定)で立て直しの機会があり、イニゴ・ペレス監督は層の薄いスカッドを二つのコンペティションで何とか回そうとしている。
この試合での目標はシンプルだ。「王者から何かを持ち帰り、ホームでの自信を取り戻すこと」。
一方のレアル・マドリードは、まったく別次元でシーズンを進めている。
国内ではタイトル防衛にまっしぐら。最近ではエル・クラシコでバルセロナに2–1勝利し、その後すぐさまバレンシアを4–0で粉砕。この結果により、ラ・リーガで首位に立ち、バルサに勝ち点5差をつけている。
とはいえ、ヨーロッパは「無敵ではない」ことを思い出させる舞台となった。
ミッドウィークのチャンピオンズリーグでは、アンフィールドでリバプールに1–0で敗戦し、今季公式戦でわずか2回目の黒星を喫した。とはいえ、この試合でもティボー・クルトワは驚異的なパフォーマンスを見せている。
昨季は公式戦全体で敗戦はわずか2試合(どちらもアトレティコ戦)にもかかわらず、スーペルコパ、ラ・リーガ、チャンピオンズリーグの三冠を達成。依然として「基準値」が極めて高いクラブだ。
今回の一戦は、バジェカスならではのスタイルのぶつかり合いになりそうだ。
ラージョのハイエナジーかつコンパクトなカウンター志向のフットボール vs スター軍団レアル・マドリードのポゼッションベースの機械的サッカー、という構図である。
チームフォーム&直近結果
ラージョ・バジェカーノのフォーム(直近5試合・全大会)
- ビジャレアル 4–0 ラージョ
- レアル・ソシエダ 0–1 ラージョ
- レバンテ 0–3 ラージョ
- ラージョ 1–0 アラベス
- CDユンコス 1–6 ラージョ(コパ・デル・レイ)
主な傾向:
- ビジャレアル戦の大敗までは6試合連続無敗。
- コパでは6–1と“爆発力”を見せる一方、リーグ戦ではロースコアの接戦が多い。
- ただしホームフォームは不安材料で、直近10試合のラ・リーガ(ホーム)で8敗、さらにホームリーグ戦直近4試合連続無得点と決定力不足が深刻。
レアル・マドリードのフォーム(直近5試合・全大会)
- リバプール 1–0 レアル・マドリード(UCL)
- レアル・マドリード 4–0 バレンシア
- レアル・マドリード 2–1 バルセロナ
- UCL:勝利を重ねアグリゲートで順当に突破(グループ/ノックアウト含め内容良好)
- リーグでも安定したランを継続し、今季公式戦の敗戦はわずか2試合のみ
主な傾向:
- ラ・リーガ首位で、2位バルサに勝ち点5差。
- 直近7つのリーグアウェイで敗戦は1つのみ。
- 直近の国内戦では多くの試合で2得点以上を奪い、守備指標もスペイン屈指の数字。
直接対決データ
このカードは、トータルではレアル・マドリードが圧倒的に優勢。ただし、ラージョのホームであるバジェカスはピッチサイズもタイトで、時に「泥仕合」になることも少なくない。
直近5試合(ラ・リーガにおけるラージョ vs レアル・マドリード):
- レアル・マドリード勝利
- レアル・マドリード勝利
- レアル・マドリード勝利
- レアル・マドリード勝利
- ラージョ・バジェカーノがホームでの“番狂わせ”勝利
直接対決の傾向:
- レアル・マドリードはこの対戦で、ほぼ毎回2得点以上を挙げている。
- ラージョは立ち上がりこそ勇敢に前から出るが、時間の経過とともにマドリード中盤の支配力に押し込まれる展開が多い。
予想スタメン・負傷&出場停止情報
ラージョ・バジェカーノ予想スタメン(4-2-3-1)
GK: デミトリエフスキ
DF: バリウ – ルジューヌ – ムミン – エスピノ
ボランチ: オスカル・バレンティン – コメサーニャ
2列目(トップ下+ウイング): ホルヘ・デ・フルトス – トレホ – アルバロ・ガルシア
CF: カメージョ
欠場・不確定要素:
- 過密日程の影響で、ローテーション要員数名に軽傷が出ているものの、主力の多くは出場可能見込み。
キープレーヤー – ホルヘ・デ・フルトス
このウイングは、ラージョにとって最も危険な攻撃の出口の一人。サイドからSBを果敢に仕掛け、トランジション局面でボールを前進させる役割を担う。得点だけでなくアシスト面でも期待され、ラージョがゴールを奪うなら彼が絡む可能性は高い。
レアル・マドリード予想スタメン(4-3-3)
GK: クルトワ
DF: カルバハル – リュディガー – ミリトン – メンディ
MF: チュアメニ – バルベルデ – カマヴィンガ
FW: ロドリゴ – ヴィニシウス・ジュニオール – ベリンガム(前線寄りの自由な役割)
欠場・不確定要素:
- 何人かのサブメンバーが回復中だが、主力の多くは問題なく出場と見られる。
- アンフィールド遠征の後ということもあり、多少のローテーションの可能性はあるものの、選手層の厚さからクオリティ低下は限定的。
キープレーヤー – ヴィニシウス・ジュニオール
ライン間でのポジショニングと、1対1での突破力で、ラージョのコンパクトな守備ブロックを一気に崩せる存在。特に左のハーフスペースを起点に、何度も仕掛けてくることが予想される。
戦術分析&注目のマッチアップ
ラージョ・バジェカーノの戦術
- 基本布陣: 通常は4-2-3-1でスタートし、守備時には4-4-2気味に変形。
- スタイル: 高いエネルギーで、一時的に前からプレスをかけ、その後は中盤にブロックを敷いて中央侵入を封じる。
強み:
- ホームでは特に前半20分ほど、アグレッシブなプレッシングで相手を押し込む時間帯がある。
- デ・フルトスやアルバロ・ガルシアを起点に、カウンター時のトランジションは鋭い。
弱み:
- SBが高い位置を取った際、背後のスペースを突かれると最終ラインが露出しやすい。
- ボールを保持しても、ペナルティエリア内まで運び切れず、xG(期待得点)が伸びない試合が多い。
レアル・マドリードの戦術
- 基本布陣: 可変的な4-3-3/4-4-2。ベリンガムがライン間で自由に動き、局面ごとに形を変える。
- スタイル: 中盤でのコントロールを軸にしながら、隙あらば縦に速いパスで一気にギアチェンジ。
強み:
- 狭いスペースでも打開できる個人技の高さ。
- セットプレーと、ボックス周辺のセカンドボールへの反応。
弱み:
- 両SBが同時に高い位置を取ると、その背後がカウンターの標的となる。
- ファーストプレスを剥がされた際、トランジション守備が後手に回る場面も。
注目のマッチアップ:
- デ・フルトス vs メンディ/カルバハル: ラージョの最大の攻撃ルートが、マドリードのSB陣をどこまで崩せるか。
- トレホ vs チュアメニ(ライン間): ラージョの司令塔が中盤と最前線をどれだけ繋げるかで、ホーム側のチャンスの質が変わる。
- ヴィニシウス&ベリンガム vs ラージョのCBコンビ: 押し込まれた局面で、この2人を止められなければ試合が一気に決まりかねない。
オッズ・マーケット&ベッティングヒント
(以下は目安であり、リアルタイムオッズではありません)
- 1X2(勝敗マーケット):
- ラージョ・バジェカーノ勝利:約7.00
- 引き分け:約4.50
- レアル・マドリード勝利:約1.40
- オーバー/アンダー2.5ゴール:
- オーバー2.5:約1.65
- アンダー2.5:約2.25
- 両チーム得点(BTTS):
- はい:約1.80
- いいえ:約2.00
クイック回答:Rayo Vallecano vs Real Madrid – 勝つのはどっち?
- レアル・マドリードはラ・リーガ首位で、今季公式戦の敗戦はわずか2試合。
- ラージョは直近ホーム10試合中8試合で敗戦。
- さらに、ホームのラ・リーガ直近4試合連続無得点。
- 一方、マドリードは直近7つのリーグアウェイで敗戦は1度だけ。
👉 最も可能性が高い勝者:レアル・マドリード
推奨ベッティング選択肢
- レアル・マドリード勝利(1×2)
– スカッドの質、フォーム、メンタル面を含め、あらゆる要素でレアル優勢。 - レアル・マドリード -1 ハンディキャップ または
「レアル勝利+オーバー2.5ゴール」の組み合わせ
– ラージョのホーム守備は数字以上に不安定で、先制されると崩れやすい。リードを奪ったマドリードは、きっちり追加点を取りに行く傾向が強い。 - ** anytime ゴールスコアラー:ヴィニシウス または ベリンガム**
– どちらも現在ゴール前での存在感が際立っており、ビッグゲームで決定的な働きをすることが多い。
視聴方法&キックオフ時間
- スタジアム: エスタディオ・デ・バジェカス(マドリード)
- キックオフ(現地時間): 正式なキックオフ時刻およびタイムゾーンは、ラ・リーガ公式スケジュールを要確認。
- 放送・配信: 各国のラ・リーガ公式放映権パートナーおよび公認ストリーミングサービスにて視聴可能。
試合予想:ラージョ・バジェカーノ vs レアル・マドリード(ラ・リーガ)
ラージョ・バジェカーノは、ビジャレアル戦での大敗を払拭すべく、ホームでインテンシティ高くぶつかってくるはずだ。特に序盤はプレスとカウンター、セットプレーからいくつかのチャンスを作れる可能性がある。
しかし、ホームでの不振・得点力不足・強豪相手での守備の脆さという三重苦は大きな不安材料だ。
一方のレアル・マドリードは、すでに完成度の高いユニットとして機能しており、選手層の厚さ、攻撃パターンの多さ、リードしてからの試合運びの上手さが際立つ。CL遠征後で多少のローテーションがあっても、依然として大本命と見てよい。
最終予想: ラージョ・バジェカーノ 1–3 レアル・マドリード
本命ベット: レアル・マドリード勝利&オーバー2.5ゴール
代替バリュー: レアル・マドリード -1(アジアンハンディキャップ:1点差勝利なら払い戻し)

